浮島神社うきしまじんじゃ 創祀年月不明、謹みて按ずるに当社は式外の社ではあるが、多賀城の在った頃は栄え給うた社である。即ち延暦中(782~806)陸奥按察使大伴家持に遣わした山口女王の歌に「しほかまの前に浮きたる浮島のうきて思ひのある世なりけり」(新古今集恋五)とあり、夙く歌人の間に歌の名所として知られ、且、白河天皇延久6年(1074)6月、浮島、鹽竈、鳥海三社御卜に預かり給うたことが朝野群載に見えている。明治4年7月村社列格。後に大臣宮を合祀。 宮城県多賀城市浮島1-1-1