歴史の風 ~番外編~
歴史の風 番外編
多賀城政庁正殿跡現地説明会
本市には、特別史跡多賀城跡と重要文化財多賀城碑という二つの重要な文化財があります。
歌枕「壺碑」としても知られる多賀城碑は、奈良時代の天平宝字6年(762年)に建立されました。江戸時代から続いた真偽論争に終止符が打たれ、平成10年に国の重要文化財に指定されたことは記憶に新しいところです。今年は多賀城碑建立から1、250年にあたり、さらなる研究の進展が期待されます。
多賀城跡は、昭和41年に特別史跡に昇格していますが、今年は大正11年の史跡指定から数えて90年という年にあたり、あらためて史跡との長い関わりを感じさせられます。
宮城県教育委員会、多賀城町(当時)、河北文化事業団からなる多賀城跡発掘調査委員会が組織され、廃寺跡を含めた多賀城跡の学術的な調査に着手されたのは昭和35年。調査の進行とともに遺跡の重要性はますます高まり、昭和44年には宮城県多賀城跡調査研究所が設置され、広大な多賀城跡を継続的に調査・研究する体制が整えられ、今日に至っています。
現在、政庁跡では再整備が進められています。昭和45・46年の環境整備から約40年が経過し、老朽化が目立ってきたためで、その工事と合わせ、東日本大震災で傷んだ正殿跡の再発掘が行われています。
正殿跡の発掘調査としては、昭和44年以来のことであり、約半世紀の眠りから目覚めた正殿跡の全体像を、多くの皆さまに見ていただくため、次のような説明会などが予定されています。
❖現地説明会日時/10月6日㈯午前10時30分から
❖現地公開日時/10月7日㈰・9日㈫~11日㈭午後2時から
会場/多賀城政庁跡問/宮城県多賀城跡調査研究所
☎368・0102